−_BKVREST.TXT−             ====================================             BAKV システムドライブ復旧手順書             ====================================                                    BAKV.EXE                                    Ver 4.09                                   2007/08/17                                     (c)Kuni ■■■共通事項■■■ ●試用でご利用の場合の制限事項(未登録利用)   ・未登録のBAKVで作成したバックアップデータは、復旧期間が制限されます。    復旧が制限される前に再度BAKVしデータを更新して下さい。 ●ハードディスク起動領域について   ・用語の説明    NT系: ウインドウズNT/2000/XP/Server を言います    95系: ウインドウズ95/98/ME を言います    MBR: マスターブートレコード         ハードディスクの先頭領域の起動プログラム部分    PBR: パーテーションブートレコード         各パーテーション毎の先頭領域の起動プログラム   ・ハードディスクの起動領域    ハードディスクには、[MBR:ハードデスク起動領域]と[PBR:パーテー    ション起動領域]の二種類の起動領域が有ります。    MBRは、ハードディスクドライブ1台につき一つですが、PBRは各パーテー    ション毎になりますので、ハードディスクを分割して利用している場合は、その    数だけ存在する事になります。    計算機は、     BIOS => MBR => PBR => OSの起動プログラム    の順番に実行されます。   ・MBRの問題    MBRは、OSによらずに共通(ハードディスクは、NT系、95系ばかりでな    くLINUX等も使いますので・・)な筈なのですが、NT系OSではその部分    に特別なマーク(NTシグニチャと言うらしい?)を書込ます。    そのマークは役に立つ反面、バックアップ領域からの起動の障害ともなります。    そのマークに関してはOS製造メーカも問題点として認識し、自社HPでその旨    記載していますので、将来改善される事を期待している所です。 http://support.microsoft.com/default.aspx?kbid=249321   ・PBRの問題    PBRは、OSの起動プログラムへの橋渡しのプログラムです。    NT系の、OSの起動プログラムは、NTLDRと言うプログラムです。    95系の、OSの起動プログラムは、IO.SYSと言うプログラムです。    これらは、OSの起動プログラムが異なる(橋渡し先が異なる)ため、相互に互    換性が有りません。    ですから、     ★NT系OSで初期化したドライブは、そのままでは95系OSを起動出来ま      せん。(初期化やその他の方法が必要です)     ★95系OSで初期化したドライブは、そのままではNT系OSを起動出来ま      せん。(初期化やその他の方法が必要です) ●2つの復旧方法   ・_BKVREST オプション無による復旧    通常は、この方式により復旧を行うことを推奨します。   ・_BKVREST /FIRST による復旧    復旧時の必須でない処理を省略し、高速化するオプションです。    処理の負担が減るため、復旧の成功率が高くなることが期待できます。 ●説明   ・システムドライブの復旧は、ウインドウズをフロッピーディスクから起動する事    になりますが、フロッピーディスクは容量に限りがあるため、皆様がお使いのウ    インドウズのGUIを持った巨大なOSを入れる訳にはいきません。    フロッピーディスク起動で利用出来るのは、ウインドウズのDOSモードのみと    なります。   ・ウインドウズがこれだけ幅を利かせていても、最後の頼りはDOSなのです。   ・DOSはウインドウズと異なりマウスでクリックと言うわけにはいきません。    DOSプロンプト C:\> 等からコマンドをキーボードに打込んで操作する事にな    ります。   ・コマンドを打込むと言っても、それほど難しいわけでは有りません。ウインドウ    ズが市販される前は、パソコンを利用する人が皆コマンドを打込んでいたのです    から。    BAKVも手順のとおりに操作していけば復旧出来ます。この説明書を見なが    ら、復旧して下さい。    操作に詰ったときの為、DOS時代の説明書や図書等を手元に準備して置けば完    璧です。    注意:ウインドウズのシステムが動く場合でも、復旧は必ず[FD起動のDOS       モード]から行って下さい。    注意:上書き復旧は、トラブルの禍根を残します。ドライブを初期化してから復       旧して下さい。 ●転ばぬ先の杖   ・このテキストが必要になるのは、ウインドウズが立上がらなくなった緊急事態で    す。   ・その様な折りには、この説明書を読むことが出来なくなる等、復旧に支障が出る    事も考えられます。緊急事態に備えて、印刷保存しておくと安心です。   ・また、ウインドウズ95/98/MEの起動FDも準備して置いて下さい。    そのFDでバックアップに利用したメディアを認識するか確認して置いて下さ    い。 ●復旧用語の説明  A: 起動FD     ウインドウズ95/98/MEでで作成した起動用フロッピーディスク。     ドライブ番号は、A:と記載しますが、異なる場合はご利用の環境に読替えて     下さい。  C: HD     ウインドウズ起動ドライブ(ハードディスク)     ウインドウズは、このドライブに復旧されます。     AT互換機では通常C:がシステムになりますが、特殊な方法で他のドライブ     がシステムになる等の場合は、該当するドライブに読替えてご利用下さい。  Z: MO/CD     MO/CD/PD/ZIP/DVD−RAM等、BAKVで保存したデータを     保管したドライブです。     ドライブ番号は、Z:と記載しますが、異なる場合はご利用の環境に読替えて     下さい。  参考:SMARTDRV     起動フロッピーに、SMARTDRV.EXE をインストールしておくと軽快に復旧出来     ます。 SMARTDRV を利用しない場合の1/10の時間で完了したとのレポート     も頂いております。     フロッピーディスクから起動直後に SMARTDRV とするだけでOKです。 ●著作権表示   ・BAKV.EXE及び同梱配布物は、謝辞記載の著作物を除きKuni が著作権を    主張致します。    このソフトの配布、取扱い等については、      お読み下さい    README.TXT      取扱説明書     BAKV.TXT      シェアウェア説明書 BAKVREG.TXT    を参照して下さい。 ●謝辞  高性能なプログラムを公開していただいた皆様に感謝致します。   ・LHA.EXE    吉崎栄泰氏作のフリーソフトウェアを同梱させて頂きました。   ・UNLHA32.DLL    Micco氏作のフリーソフトウェアを同梱させて頂きました。   ・FreeInst.exe    桐井裕司氏作のフリーソフトウェアを使用させていただきました。 ■■■_BKVRESTによる復旧■■■ ●安全の確保   〇複数のドライブを接続している方は、安全の為必要以外のHDDのコネクタを外    す等して、物理的に初期化出来ないようにしておく事を強くお勧めします。    間違って関係無いドライブ初期化をすると悲惨なことになります・・と言う私も    アルコールの入った状態で違うドライブを初期化し悲惨な状態になった経験があ    ります。   〇HDを初期化する前に、重要なデータが残存している場合は待避して下さい。 ● 【準備段階】HDの初期化/起動設定   ・この項目は、参考例として記載しています。    ご利用の計算機に適合する方法で初期化を実施して下さい。   ・必要に応じてBIOSの設定を行って下さい。   ・PC−9821シリーズをお使いの場合は、DISKINITによりHDを初期    化して下さい。    注意:DISKINITは、ドライブ丸ごとの初期化になります。    参考:AT互換機では、FDISK/MBRにより「MBR問題」の解決が出来       る為、この操作は不要です。   ・起動FDで起動し、FDISKのメニューに従い領域確保を行います。    (起動FDは、ウインドウズ95/98/MEの物をご利用下さい)    FDISK   ・パソコンを一度終了し、再度FDから起動します。   ・HDをアクティブにします FDISK のメニューに従って操作して下さい。    FDISK    注意:「アクティブにするのを忘れた」と言うトラブルが多い様です。       アクティブの設定を忘れずに実施して下さい。   ・ドライブを初期化します。    FORMAT C:    注意:HDをクリーニングして過去の禍根を絶つために必ず実施して下さい   ・「MBR問題」を解決します    FDISK /MBR    参考:PC−9821シリーズでは、前記DISKINITを行っていますの       で、この操作は必須では有りません。    参考:別途試用版として公開している「NTSigSet」により、「MBR問       題」の解決をする事も出来ます。NTSigSetの説明は、同プログラ       ムの取扱説明書を参照下さい。   ・「MBR問題の解決」が終れば、とりあえず一段落です。パソコンの電源を落し    て一休みして下さい。 ● 【第一段階】FD起動で復旧開始   ・FDから起動します。   ・SMARTDRVを設定します。    この操作は、必須では有りませんが、SMARTDRVをインストールする事に    より復旧が軽快になります。(速度が2倍から10倍になります)    A:SMARTDRV    SMARTDRVがうまく設定されたかどうかは、以下のコマンドで確認出来ま    す。    A:SMARTDRV /S   ・コマンドラインから以下の様にしてBAKVの復旧操作を開始します。    _BKVREST.EXEのメニューに従い操作して下さい。    Z:_BKVREST    説明:コマンドラインオプションについて       通常は、前記のとおりオプション無しで起動OKです。       コマンドラインオプションを付けることで以下の機能が利用出来ます。       コマンドラインオプションは排他利用です。複数指定はしないでくださ       い。       Z:_BKVREST /FIRST   復旧ソフト(SFN=>LFN処理)の負担を軽くして処理を高速化します。         高速で復旧したい場合にお試し下さい。         復旧ソフトの負担が軽くなりますので、復旧がうまく行かない場合等         にお試し下さい。       Z:_BKVREST /AUTO         CD等にバックアップしたメディアが1枚で治っている場合にこのオ         プションを利用すると、メディアの交換指示が出ずそのまま処理を継         続します。バックアップ・メディアが複数枚有る場合、このオプショ         ンは利用不可です。   ・途中でメディアの交換をするか聞かれますので、複数枚のメディアにBAKV    している場合は、「Y」をキー入力して次のメディアに交換して下さい。    BAKVが1枚の場合や、最後のメディアが終了した場合は、「N」を入力し    て次の処理に進んで下さい。   ・処理が終了したら、FDを抜きパソコンを終了して下さい。   ・ここまでエラーが出なければ、ほぼ成功です。 ● 【最終段階】復旧最終措置   ・「PBR問題」の解決    ブートセクタをNTLDR対応の物に書換します。     ▲ウインドウズNT4.0      (他OSの場合は読飛ばして下さい)      | ウインドウズNTのセットアップFDで起動(CD−ROMから起      | 動し てもOK)します。      | 「破損したインストール済の Windows NT Vesison 4.0 を修復(R)」      |  「[ ]レジストリファイルの検査」      のチェックを外す      |  「[ ]スタートアップ環境の検査」      のチェックを外す      |  「[ ]Windows NT システムファイルの確認」  のチェックを外す      |  「[X]ブートセクタの検査」         のチェックを入れる      | ウインドウズNTが起動出来るようブートセクターを設定します。      | 注意:復旧ディスクが無い場合      |   復旧するドライブ以外の全てのドライブを機械的に外してから      |   行って下さい。自動認識ではプライマリ・マスターの第一パー      |   テーション以外を認識しない様です。      |   SCSIを利用する場合は、ATAPIのHDDを全て機械的に      |   外して下さい。     ▲ウインドウズ2000      (他OSの場合は読飛ばして下さい)      | ウインドウズ2000のセットアップCD/FDで起動します。      |  「インストール済の Windows 2000 を修復 (R)」      |  「キーボードの種類を設定」      |  「回復コンソールを使ってインストール済のWin2000を修復(C)」      |  「復旧する Windows 2000 を番号で指定」      |  「パスワードを入力」      | でパスワード入力後、コマンドラインが表示されますので、以下の様に      | キー入力しブートセクターの設定をします。      |    FIXBOOT C:      |  「ターゲットパーテーションは、C:です」      |  「新しいブートセクターをパーテーションC:に書込みますか?」      | と表示されますので、間違いがなければ、「Y」 「Enter」として 下      | さい。      | 書込が完了したら、以下の様にキー入力して下さい。      |    EXIT     ▲ウインドウズXP      (他OSでは読飛ばして下さい)      | ウインドウズXPのセットアップCDで起動します。      |  「インストール済のWindows XPを回復コンソールを使って修復(R)」      |  「キーボードの種類を設定」      |  「復旧する Windows XP を番号で指定」      |  「パスワードを入力」      | でパスワード入力後、コマンドラインが表示されますので、以下の様に      | キー入力しブートセクターの設定をします。      |    FIXBOOT C:      |  「ターゲットパーテーションは、C:です」      |  「新しいブートセクターをパーテーションC:に書込みますか?」      | と表示されますので、間違いがなければ、「Y」「Enter」として 下さ      | い。      | 書込が完了したら、以下の様にキー入力して下さい。      |    EXIT     ▲それ以外のOS(Server2003等)      | 作者は、ウインドウズXPのCDでPBR問題を解決しましたが、各自の      | 環境に適した方法でPBR問題を解決して下さい。   ・BAKV.EXEを起動    ここまでくると、ハードディスクからウインドウズが起動します。    ウインドウズ起動後すぐにバックアップに利用したバージョンの    BAKV.EXEを起動して下さい。    セキュリティ設定データが保存されている場合は、起動時にその旨表示されます    ので、BAKVを終了してファイルシステムをNTFSに変換して下さい。    (例 CONVERT C: /FS:NTFS  詳細はOSの取説を参照下さい)    NTFSに変換後、BAKV.EXEを起動して下さい。    (セキュリティ情報を復旧しない場合は、FAT32で実施してもOKです)    起動時にメニューが表示されますので、必ず「継 続」を選択して下さい。    参考:当然ですが、復旧された \Program Files\BAKV\BAKV.EXE は、バックアッ       プしたBAKVですので、バージョン違いとなることはあり得ません。       システムドライブ以外へBAKVをインストールした等、特殊な環境でご       利用の場合はご注意下さい。    注意:この操作を行わなくともウインドウズが正常に起動している様に見えま       す。その為、この操作を忘れる方が多くいらっしゃるようです。忘れずに       必ず実施して下さい。   ・ログファィルを表示    ログファィルを表示します。    確認後、ログファイル表示ウインドウ(メモ帳)を閉じて下さい。   ・ログファイルの消去    消去していいか問い合せがあります。    問題が無ければ、消去を選択して下さい。 ●処理は成功しましたでしょうか?  処理に障害が発生した場合は、「/FIRSTオプション付」をお試し下さい。 ■■■/FIRSTオプション付復旧■■■ ● 処理は、_BKVRESTと同じです。   _BKVREST起動時に/FIRSTオプションを付けて下さい。 Z:_BKVREST /FIRST   注意:このオプションを付けて復旧した場合、  ABCDEF.txt => ABCDEF.TXT      の様に半角大文字のファィル名となります。ただし、長いファィル名が必須      となるファィル名は、きちんと復旧されます。(Program Files等)      ウインドウズは、半角アルファベットの大文字小文字を区別しませんので、      問題は無いはずです。   参考:特殊な設定をしたウインドウズ及びユニックス系OSでは半角英字の大文字      小文字を区別する様です。