====================================             BAKX システムドライブ復旧手順書             ====================================           for ウインドウズ 95, 98                                    BAKX.EXE                                    Ver 1.53                                   2007/08/17                                     (c)Kuni               BAKX.TXTも参照して下さい。 ●試用でご利用の場合の制限事項(未登録利用)  ・未登録のBAKXで作成したバックアップデータは、復旧期間が制限されます。   復旧が制限される前に再度BAKXしデータを更新して下さい。 ●説明  ・システムドライブの復旧は、ウインドウズをフロッピーディスクから起動する事に   なりますが、フロッピーディスクは容量に限りがあるため、皆様がお使いのウイン   ドウズのGUIを持った巨大なOSを入れる訳にはいきません。   フロッピーディスク起動で利用出来るのは、ウインドウズのDOSモードのみとな   ります。  ・ウインドウズがこれだけ幅を利かせていても、最後の頼りはDOSなのです。  ・DOSはウインドウズと異なりマウスでクリックと言うわけにはいきません。   DOSプロンプト C:\> 等からコマンドをキーボードに打込んで操作する事になり   ます。  ・コマンドを打込むと言っても、それほど難しいわけでは有りません。ウインドウズ   が市販される前は、パソコンを利用する人が皆コマンドを打込んでいたのですか   ら。   BAKXも手順のとおりに操作していけば復旧出来ます。この説明書を見ながら、   復旧して下さい。   操作に詰ったときの為、DOS時代の説明書や図書等を手元に準備して置けば完璧   です。   注意:ウインドウズのシステムが動く場合でも、復旧は必ず[FD起動のDOS      モード]から行って下さい。   注意:上書き復旧は、トラブルの禍根を残します。ドライブを初期化してから復旧      して下さい。 ●転ばぬ先の杖  ・このテキストが必要になるのは、ウインドウズが立上がらなくなった緊急事態で   す。  ・その様な折りには、印刷する事も出来ずパニックになる事も考えられます。緊急事   態に備えて、このテキストを印刷保存しておくと安心です。  ・また、ウインドウズ用の起動FDも準備して置いて下さい。   そのFDでバックアップに利用したメディアを認識するか確認して置いて下さい。 ●復旧用語の説明  A: 起動FD     ウインドウズで作成した起動用フロッピーディスク     FDからの起動ドライブがA:以外の方は、そのドライブに読替えてご利用下     さい。  C: HD     ウインドウズ起動ドライブ(ハードディスク)     ウインドウズは、このドライブに復旧されます。     AT互換機:AT互換機では通常C:がシステムになりますが、特殊な方法で       他のドライブがシステムになる等の場合は、該当するドライブに読替えて       ご利用下さい。     PC9821:どのドライブでもシステムをインストール出来と言う便利さが       このパソコンの特徴です。該当のドライブ番号に読替えてご利用下さい。  Z: MO     MO/CD/PD/ZIP等、BAKXで保存したデータを保管しているドラ     イブです。     皆様の環境に応じたドライブ番号に読替えて下さい。     MOと記載しますが、ご利用のメディア(CD/PD/ZIP等)に読替えて     下さい。  参考:SMARTDRV     起動フロッピーに、SMARTDRV.EXE をインストールしておくと軽快に復旧出来     ます。 SMARTDRV を利用しない場合の1/10の時間で完了したとのレポート     も頂いております。AUTOEXEC.BATの設定が面倒と言う方は、フロッピーディス     クから起動直後に SMARTDRV とするだけでOKです。  注意:PC−9821シリーズをお使いの方へ     FDから起動した折りにドライブ番号が変ると言う性質が有ります。ドライブ     番号には特段の注意を御願いします。  参考:AT互換機も特殊な設定をしている場合、ドライブ番号が変る場合が有ります     のでご注意下さい。(マルチブートマネージャーを利用している場合等) ●安全の確保  複数のドライブを接続している方は、安全の為必要以外のドライブのコネクタを外す  等して、物理的に初期化出来ないようにしておく事を強くお勧めします。  間違って関係無いドライブ初期化をすると悲惨なことになります・・と言う私もアル  コールの入った状態で違うドライブを初期化し悲惨な状態になった経験があります。 ●ウインドウズ95/98の復旧  【準備段階】HDの初期化/起動確認   ・この項目は、参考例として記載しています。    この項目は、パソコンの固有の設定(BIOS等)、OSに固有の設定等を行い    ますので、ユーティリティの作者で有る私には詳細を確認する術が有りません。    (皆様がご利用になる全PCのBIOSやハードを把握する事は不可能です)    この項目の記載事項に不明な事が有る場合は、ウインドウズやパソコンの取扱説    明書を参照するか、メーカーのサポートセンター迄お問い合せ下さい。   ・AT互換機をご利用の方は、必要に応じてBIOSの設定を行って下さい。   ・起動FDで起動し、メニューに従い領域確保を行います。    FDISK    注意:領域が既に確保して有る場合は、この項目は省略可能です       基本領域で起動ドライブ(アクティブ)となるように設定して下さい。    注意:PC−9821シリーズでは、アクティブの意味が異なります。       「状態:アクティブ」かつ「BOOT:可」に設定して下さい。   ・パソコンを一度終了し、再度FDから起動します。   ・マスターブートレコードを書込します。    FDISK /MBR   ・ドライブを初期化します。    FORMAT C:    注意:HDをクリーニングして過去の禍根を絶つために必ず実施して下さい   ・システムを転送します。    SYS C:   ・HDの起動確認    システム転送後、FDを引抜きパソコンをリセットします。HDからOSが起動    する筈ですが、いかがでしょうか?    この状態ではウインドウズGUIは利用出来ませんので、DOSプロンプトが現    れれば成功です。(場合により日付等を聞いてくる事が有るかも知れません?)    例 C:\> と表示されれば大成功。    HDから起動しない場合は、FDISKを起動しでHDが起動ドライブに設定さ    れているか?、HDがアクティブになっているか?等を確認して下さい。環境に    より、DISKINIT等低レベルの初期化操作をする必要がある場合も有りま    す。詳細は、ウインドウズやHD等の取扱説明書等を参照して下さい。    HDからの起動でプロンプト(C:>等)を確認出来たら復旧が見えてきました。    さあ復旧本番です! 頑張りましょう。    参考:皆さんのトラブルでは、「アクティブにするのを忘れた」と言う事が多い       様です。忘れずにアクティブの設定をして下さい。(FDISK)  【第一段階】FD起動で復旧開始   ・FDから起動します。   ・環境文字列の設定(通常は設定不要です)    世界標準時と現地標準時の時間差が9時間以外の地区でご利用になる場合のみ    設定して下さい。現在の日本では?、9時間ですので設定の必要は有りません。    特別な設定をする場合は、次行の様に設定して下さい。下記は、日本の例です。     SET TZ=JST-9    設定の確認は、次行の様に SET の後に引数を付けずに行います。     SET    数行表示されますが、その中に TZ= の行が有ることを確認して下さい。    説明:圧縮ファイルでは、ファイルのタイムスタンプを世界標準時で保存してい       ます。しかしながら、ウインドウズでは日本標準時等の各地の時間で利用       します。その為、圧縮されたファイルを展開する折りに地域標準時と世界       界標準時の時差が必要となります。   ・コマンドラインから以下の様にしてBAKXの復旧操作を開始します。    _BKXREST.EXEのメニューに従い操作して下さい。    Z:_BKXREST   ・途中でメディアの交換をするか聞かれますので、複数枚のメディアにBAKX    している場合は、「Y」をキー入力して次のメディアに交換して下さい。    BAKXが1枚の場合や、最後のメディアが終了した場合は、「N」を入力し    て次の処理に進んで下さい。  【第2段階】ウインドウズ起動で復旧継続   ・_BKXREST.EXEが終了したら、FDを抜きHDからウインドウズを起    動します。    起動時、自動的に_BKXMD.EXEが立上がりキー入力を求めてきますので    画面の指示に従って下さい。    注意:_BKXMD.EXEは、キー入力を30秒待機しますがそれ以上応答が       無い場合は正常に継続処理を実施します。       起動時のDOS画面が表示出来ない環境の方等は、途中HDのアクセスが       停止してから数分程度様子を見て下さい。    ロングファイル名の処置、アトリビュート設定等必要操作を行いますので、通常    の起動より多少時間がかかりますが、そのままウインドウズが立上がります。    スムースに起動出来れば、各種処理を自動的に行い、元の環境に復旧します。    起動失敗や、セーフモードになってしまった場合は、復旧に失敗した可能性が濃    厚です。    私の調べた環境では、ウインドウズ95/98共に問題なく復旧していますが、    全ての皆様の環境を確認する事は不可能です。残念ですが、その場合は BAKX の    ご利用を諦めて頂くしか有りません。  【最終段階】復旧最終措置    ・ウインドウズ起動後すぐにバックアップに利用したバージョンの    BAKX.EXEを起動して下さい。    参考:当然ですが、復旧された \Program Files\BAKX\BAKX.EXE は、バックアッ       プした時点のものですので、バージョン違いとなることはあり得ません。       システムドライブ以外へBAKXをインストールした等、特殊な環境でご       利用の場合はご注意下さい。    起動時に     +----------------------------------------------------------------+     |BAKX復旧実施時に作成された、各種一時ファイルを発見しました。|     |DOS上でし残した作業をWindows上で継続処理する必要があります。  |     |処理完了後は、それらのファイルは消去されます。         |     +----------------------------------------------------------------+    とコメントが表示され、最終的な措置が実施されます。    必ず「継 続」を選択して下さい。 ●ウインドウズME/NT4.0の復旧[ME/NT]  【準備段階】HDの初期化[ME/NT]   ・この項目は、参考例として記載しています。    この項目は、パソコンの固有の設定(BIOS等)、OSに固有の設定等を行い    ますので、ユーティリティの作者で有る私には詳細を確認する術が有りません。    (皆様がご利用になる全PCのBIOSやハードを把握する事は不可能です)    この項目の記載事項に不明な事が有る場合は、ウインドウズやパソコンの取扱説    明書を参照するか、メーカーのサポートセンター迄お問い合せ下さい。   ・必要に応じてBIOSの設定を行って下さい。   ・起動FDで起動し、メニューに従い領域確保を行います。    FDISK    注意:領域が既に確保して有る場合は、この項目は省略可能です       基本領域で起動ドライブ(アクティブ)となるように設定して下さい。    参考:WinNTは、通常の起動FDを作成出来ないため?これらの作業は、       Win95/98/MEの起動FD等を利用して行って下さい。    注意:PC−9821シリーズでは、アクティブの意味が異なります。       「状態:アクティブ」かつ「BOOT:可」に設定して下さい。   ・パソコンを一度終了し、再度FDから起動します。   ・マスターブートレコードを書込します。    FDISK /MBR   ・ドライブを初期化します。    FORMAT C:    注意:HDをクリーニングして過去の禍根を絶つために必ず実施して下さい   ・HDの起動確認    ウインドウズME/NTでは、FDから空HDへシステムを転送し、起動テスト    を行う事が出来ません。その為、この項目は省略せざるを得ません。    参考:お手元にウインドウズ98をお持ちでしたら、その起動FDを利用し、シ       ステムを転送し起動ドライブの起動を事前に確認する事が出来ます。       その方が確実ですので、そちらをお勧めします。       ウインドウズ98を利用して、初期化した場合でも,BAKXによりME       を復旧出来ることは確認済です。    参考:皆さんのトラブルでは、「アクティブにするのを忘れた」と言う事が多い       様です。忘れずにアクティブの設定をして下さい。(FDISK)  【第一段階】FD起動で復旧開始[ME/NT]   ・FDから起動します。   ・環境文字列の設定(通常は設定不要です)    世界標準時と現地標準時の時間差が9時間以外の地区でご利用になる場合のみ    設定して下さい。現在の日本では?、9時間ですので設定の必要は有りません。    特別な設定をする場合は、次行の様に設定して下さい。下記は、日本の例です。     SET TZ=JST-9    設定の確認は、次行の様に SET の後に引数を付けずに行います。     SET    数行表示されますが、その中に TZ= の行が有ることを確認して下さい。    説明:圧縮ファイルでは、ファイルのタイムスタンプを世界標準時で保存してい       ます。しかしながら、ウインドウズでは日本標準時等の各地の時間で利用       します。その為、圧縮されたファイルを展開する折りに地域標準時と世界       界標準時の時差が必要となります。   ・コマンドラインから以下の様にしてBAKXの復旧操作を開始します。    _BKXREST.EXEのメニューに従い操作して下さい。    Z:_BKXREST   ・途中でメディアの交換をするか聞かれますので、複数枚のメディアにBAKX    している場合は、「Y」をキー入力して次のメディアに交換して下さい。    BAKXが1枚の場合や、最後のメディアが終了した場合は、「N」を入力し    て次の処理に進んで下さい。   ・ウインドウズNTをご利用の場合    (ウインドウズMEの方は以下の操作は不要です)    NTのセットアップFDで起動(CD−ROMから起動してもOK)し、     「R]修復    から     [v]ブートセクタの検査    にチェックを入れる(他の項目のチェックは不要です)    としてNTが起動出来るようブートセクターを設定します。    参考:ブートセクターを設定しても、第2段階の起動に失敗する事が有ります       が、その場合は計算機をリセット(再起動)して下さい。       私の試させて頂いた環境では、それで起動できました。  【第2段階】ウインドウズ起動で復旧継続[ME/NT]   ・_BKXREST.EXEが終了したら、FDを抜きHDからウインドウズを起    動します。    ウインドウズME: 自動的に_BKXRMEW.EXEが立上がりますので、              画面の指示に従って下さい。              自動的に立上がらない場合は、ルートに有る _BKXRMEW.EXE              を起動して下さい。    ウインドウズNT: ルートに有る _BKXRMEW.EXE を起動して下さい。    参考:ウインドウズが起動しない場合(WinME)       ウインドウズが起動しないのは、HDの起動環境が整っていない物と思       われます。       a.BIOSの設定で起動出来るようになっているか確認       b.ウインドウズMEで作成した起動用FDから起動し         (必ずMEで作成したFDをご利用下さい)         FDISK  コマンドで、ドライブがアクティブになっているか確認。         SYS C:  システムをHDに転送。(この段階では転送出来ます)         FDISK /MBR  マスターブートレコードの書込         を行って下さい。       「a」の操作の詳細は、マザーボード及びBIOSの説明書       「b」の操作の詳細は、ウインドウズの解説書を参照して下さい。   ・_BKXRMEW処理完了後ウインドウズを強制的にシャットダウンします。    シャットダウン出来なかった場合は、_BKXREMW.EXEを終了し、引続    きウインドウズをも終了して下さい。他プログラムを起動してはいけません。  【第3段階】FD起動で復旧あと少し[ME/NT]・・   ・FDから起動し、次ぎの様にキー入力して下さい。    C:_BKXRMEX.EXE    C:ドライブに有る、復旧プログラム_BKXRMEXが起動します。画面の指    示に従ってください。  【最終段階】復旧最終措置[ME/NT]   ・FDを引抜き、HDからウインドウズを起動して下さい。   ・ウインドウズ起動後すぐにバックアップに利用したバージョンの    BAKX.EXEを起動して下さい。    参考:当然ですが、復旧された \Program Files\BAKX\BAKX.EXE は、バックアッ       プした時点のものですので、バージョン違いとなることはあり得ません。       システムドライブ以外へBAKXをインストールした等、特殊な環境でご       利用の場合はご注意下さい。    起動時に     +----------------------------------------------------------------+     |BAKX復旧実施時に作成された、各種一時ファイルを発見しました。|     |DOS上でし残した作業をWindows上で継続処理する必要があります。  |     |処理完了後は、それらのファイルは消去されます。         |     +----------------------------------------------------------------+    とコメントが表示され、最終的な措置が実施されます。    必ず「継 続」を選択して下さい。 ●終りに   ・以上で終了です。システムは完全に復旧したと思いますが、いかがでしょうか?    復旧に失敗した場合は、残念ですがBAKXのご利用を諦めて頂くしか有りません。   ・御願い:トラブル発生時は問題解決の参考の為、詳細なレポートをお送り頂けま        す様御願いします。 ●著作権表示  ・BAKX.EXE及び同梱配布物は、謝辞記載の著作物を除き Kuni が著作権を   主張致します。   このソフトの配布、取扱い等については、     取扱説明書     BAKX.TXT     シェアウェア説明書 BAKXREG.TXT   を参照して下さい。 ●謝辞  高性能なプログラムを公開していただいた皆様に感謝致します。  ・LHA.EXE   吉崎栄泰氏作のフリーソフトウェアを同梱させて頂きました。  ・UNLHA32.DLL   Micco氏作のフリーソフトウェアを同梱させて頂きました。  ・FreeInst.exe   桐井裕司氏作のフリーソフトウェアを使用させていただきました。