表題  USB2.0 HDDケースによるBAKYの手順報告 目的  USB2.0 HDDケースによるBAKYに成功する。少しでも参考になれば     とその手順を報告する。なお、PC道の掟である「何があっても自己責任」     は、本報告に於いても有効とする。 報告者 NRZ 始めに  PCの前には「相性」と「HDDクラッシュ」という、避けて通れない二つの壁があ  る。  特にHDDクラッシュは起きてしまうと悲惨である。今回BAKYとUSB2.0の  HDDケースで、この問題を解決できた。気が向いたときにHDDを回して簡単に  BAKY、万一の時はHDDを交換するだけ。最高の環境に満足している。 1 準備  1 BAKY取説の印刷  2 パーティション切りからBAKY終了確認までの作業項目リストの作成  3 起動FDは1枚でよいWinMe用。(Win98用は2枚必要) 2 USB2.0の動作確認 (以下の構成で動作確認済み)  1 OS:Win2K M/B:GA-6IEML  CPU:Pentium3ーS 1.4GHz    USB2.0カード:USB2-PCI3  HDDケース:CSZ35U2    HDD:Ultra ATA100 ST-360015A 60GB(ジャンパは終始マスタ位置)    *HDDケース 取り説記載の注意事項等     1 本機からのOS起動はサポートしておりません。     2 Intel Chipset推奨     3 Intel互換CPU(AMD K6等)搭載PCはUSBポートの互換性の問題で動作      しないことがあります。     4 動作確認済みUSB2.0カード及びHDDの型番 3 先ドライブ パーティション作成  1 元ドライブに合わせ4パーティションとする。(起動ドライブ6GB、他は    18GB×3)  2 元ドライブを外し、先ドライブと交換する。(プライマリ、マスタへ接続)  3 起動FDを入れて起動。BIOSセットモードでファーストブートドライブを    FDDに設定  4 Save&ExitよりFDISKへ。パーティション作成。  5 基本ドライブをアクティブに設定    * Win2Kの場合、USB接続で「ディスクの管理」よりパーティションは切     れるが、ドライブレタがどう処理されるか解らず、今回は起動FDより行う。 4 セッティング  1 先ドライブをHDDケースに納めUSBケーブルで本体と接続。元ドライブを元    に戻す。  2 FDを抜き、元ドライブでWin2Kを立ち上げる。  3 起動後HDDケース電源ONで、ドライブL: M: N: O:が追加されている事を    確認。    (元ドライブ C〜F、CDドライブ G、 カードリーダH〜K)  4 元ドライブと先ドライブの対応表確認(重要) C→L、D→M、E→N、F→O  5 先ドライブL〜Oのフォーマットを行う。 ファイルシステムはFAT32  6 元ドライブC〜Fのデフラグを行う。 5 BAKY(Ver1.18)を起動  1 元ドライブにC、先ドライブにLを設定後、指先確認数回! コピースタート!  2 コピー中「BAKY起動時にあったファイルが見つかりません.....」で4回止ま    る。    何れも「お気に入りフォルダ」をCドライブからEドライブに移していたために    生じた事で、通常なら強制読み込み表示が5回くらい出て、何も手出しする必要    もなく終了する。  3 DからFまでは、対応ドライブの設定と確認後のスタートボタンだけで、あっけ    ないほどBAKYは終了。  4 コピー所要時間 C:2.2GB 5'20" D:5.1GB 8'46" E:6.9GB    8'33"  F:2.1GB 2'37"  合計約25分、作業を入れても30分で    終わる。 6 BAKYの結果確認 (HDDの交換)  1「外付け機器取り外しアイコン」をクリックし、HDDケースを本体より外す。本    体はシャットダウン。  2 HDDケースより先ドライブを取り外す。本体より元ドライブを外す。  3 先ドライブを元ドライブの位置、プライマリのマスタに接続。  4 起動FDを入れて立ち上げる。プロンプト画面で「FDISK /MBR」→念のため    「FDISK」で基本ドライブをアクティブにする。  5 起動FDを抜き、再起動。いつもと変わらない行程でD.TOP画面が出る。その    後10分くらいかけて各動作等をチェック。99.9%元ドライブと同じである事    を確認。安心すると共に、BAKYのすばらしさに驚く。(未だに信じられない) 7  元の構成に戻す(HDDの交換)  1 シャットダウンし、先ドライブをHDDケースへ、元ドライブを元に戻す。各ド    ライブへのMBR処理は無し。  2 PCを起動する。HDDケースを接続しドライブL: M: N: O:を確認後HDD    ケースを外す。    その後は月に数回の、出来れば週に一回のBAKYで、HDDクラッシュの恐怖    から完全に解放される。 8 ケースメーカへの確認   BAKYを行う前に、作者より「HDDケースのインタフェイス確認が必要」との   助言がある。   参考までにケースメーカとのやりとりを下記する。  1 内蔵 Ultra ATA100のHDDがプライマリのマスタ及びスレーブにある。  2 マスタの、「OSを含むC:」をスレーブの第一パーティションにコピーする。  3 マスタHDDを外し、コピー後のスレーブHDDをマスタに接続。  4 MBRを書き換えて起動させると、コピーされたOSより立ち上がる。  以上の事が出来るコピーソフトを使用して、同じく貴社ケース内のHDD第一パー  ティションに起動ドライブをコピーする。これを取り外し、プライマリのマスタへ接  続した場合、OSは起動できますか。  (メーカ) え〜と....そのソフトがちゃんとしていれば.....出来ると思いますが.....  (NRZ) それではケース内のHDDはIDEと完全に互換性が有ると言うことでい       いですね。  (メーカ) う〜ん....少々お待ち下さい。念のため詳しい者に聞いて参ります。       「30秒後」 お待たせしました、大丈夫だそうです。  (NRZ) それでは完全互換OKと言うことですね。  (メーカ) そうです。  (NRZ) ありがとうございました!!  簡単に、「ケース内のHDDへのインタフェイスは IDE完全互換でしょうか」で  も良かったと思うが、確実を期すため具体的な使用方法を伝える。結果はOKで安心  するが、全く気づかなかった事項であった。 終わりに  HDDケース内のインタフェイスがIDE完全互換で有れば、USB2.0外付けド  ライブでのBAKYが簡単に確実に出来ることが解った。作者に感謝感謝のこの頃で  ある。                                       以上                                03.11.15. NRZ